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+ '08年01月10日(THU) ... イベント@お知らせ +

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せっぱ詰まりつつギリギリで間に合いました。
最悪自力(新幹線)搬入になるかとドキドキしました。

■販売物
新刊
Pro-choice(B6コピー)
※羽化シリーズ続編ですが単品でも読めます300円
既刊
Personal Jesus(A5コピー)
※羽化シリーズ続編ですが単品でも読めます 300円
金と銀(A5オフ)500円
※吸血パラレル

↑となります。
新刊の方は普段よりサイズが小さ目のB6です。
そして、製本ミスをしてしまい。修正したので、のり付けされている箇所があります。
(しかも紙が違う)
すみませんでした。


では後はB子さんよろしくお願いします。
↓FSSの上にごめんなさい。


+ '08年01月09日(WED) ... いわゆるダブルパロその続きの3 +

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少なくとも、意志があるとしか考えられない不思議な出来事が続き、そのおかげでどんな騎士もアルテマに乗ることなど出来なかったのだ。
ティファのマイトダンカンとバレットは縁が深く、以前より親交があった。
その関係で騎士となったばかりのクラウドはMHを求めバレットの元をティファと共に訪れ、そこでアルテマと邂逅する。
アルテマは選んだのだ。若い少年騎士、クラウドを。
「――それからアルテマはオレと一緒に戦ってくれているのさ」
「そうか…――」
不思議な話だが、信じない理由もなかった。
セフィロスははっきりと感じていたからだ。アルテマがセフィロスを観察している、鋭い意志を。
――このMHはただの機械ではない。
アルテマはクラウドだからこそ、動くのだろう。
そして今、新たなファティマとなったセフィロスを観察して、自分に相応しいかどうかを推し量っている。
つまり名実共にクラウドのファティマとなれるのかは、このMHの意志にかかっているのだとも言えよう。
「ファティマシェルを見せてくれ」
だからと言って媚びるつもりなどない。
セフィロスはあくまでも己の意志でクラウドと共にいるのだ。
アルテマがセフィロスを気に入らないと拒絶するのならば、力ずくで認めさせてやるだけだ。
「そこだ――」
クラウドが指したのは胸部分の赤いシェル。
セフィロスは跳ぶと直にシェルまで辿り着く。
スイッチを押すと従順にシェルのハッチは開いた。中にいるのはエトラムル。無形態ファティマである。
ティファを失ってから、クラウドはファティマを乗せてはいない。
セフィロスはアルテマとエトラムルを繋ぐ配線に手を伸ばす。
「マスター。もうコレはいらぬよな」
セフィロスというファティマがいる今、エトラムルは必要ない。
「そうだな…」
「ならば、俺の好きなようにして良いな」
セフィロスはアルテマとの配線を素手で千切ると、エトラムルの記憶に干渉を始める。
これまでの戦闘データーを収集、分析するためだ。
こういえば聞こえが良いが、要するにセフィロスはエトラムルの脳を吸い出しているのだ。
エトラムルが記憶しているクラウドに関する全てを消し去る。
突き詰めてみれば、これがセフィロスの本音だ。
メモリーの吸い出しはすぐに終了した。セフィロスはエトラムルをファティマシェルから排除する。
エトラムルを押しのけて、そうしてセフィロスは初めてアルテマのファティマシェルに座ったのだ。
――匂いがする。
クラウドの匂いではない。微かに薄れてしまっているが、セフィロスにははっきりとかぎ取れた。
――以前のファティマの匂いか…
確か、名はティファと言ったか。
クラウドが最初に娶ったファティマだ。
彼女が死んだ後も、クラウドは次のファティマを選ばなかった。セフィロスに会うまでは。
足部と頭部のユニットは固定されている為、セフィロスのサイズには合わない。それが余計に苛立たせるのだ。
足をユニットに入れないで、シートから投げだして座り、かろうじて頭部だけはヘルメットに頭を突っ込む。
――アルテマウェポン…聞こえるか。
MHは確かに機械だ。鉄とボルトとナットとオイルが複雑に絡み合った集合体でしかない。
だがMHに携わる者ならば知っている。これは生き物なのだ、と。
特にファティマは、自分が操るMHと深く交流しなければならない。
――俺はセフィロス。
――クラウドのファティマだ。
良いか。
――俺はクラウドを選んだ。これは絶対に変更のない現実だ。
だから、
――お前もクラウドと共に戦いたいのならば、俺を受け入れるんだ。
そうでなければ、
――クラウドをお前から取り上げてやる。
ヴヴゥィーン。
足下からわき上がってくるモーター音がはっきりと聞こえた。
セフィロスはこれをアルテマウェポンからの了解だと捉える。どうやらこのMHは愚か者ではなかったらしい。
――よし。これからお前と俺はクラウドの両腕となるのだ。
その為にまずは、
――お前の能力を俺に示せ。
モニターを下ろして、セフィロスは本格的にアルテマウェポンとひとつになる。

***


+ '08年01月08日(TUE) ... いわゆるダブルパロその続きの2 +

data/no.gif (kb)

大広間を出て、廊下にまで至って、やっとセフィロスは口を開いた。
腕にあるマスターに、
「宿はどこだ?」
と問う。
何せ早く二人きりになりたい。どこも人目がありすぎる。
セフィロスの問いにクラウドは別の提案をした。
「それよりもオレのアルテマに会いたくはないか?」
ファティマとMHは文字通り一心同体となるべき間柄だ。
クラウドも早く愛機に会わせてやりたかった。
アルテマもセフィロスを歓迎するだろう。なにせこのファティマは、おかしなファティマではあるが、性能はとびきりなのだから。
クラウドの提案にセフィロスは心囚われた。
クラウドと早く二人きりにもなりたいが、クラウドのMHにも会いたい。
別に部屋でなくとも良いのだ。カーゴベースでも二人きりになれる。
こう考えると、クラウドの提案は素晴らしい。
「会いたい――会わせてくれ」
よし。
「預けてあるカーゴルームに行こう」
だが、その前に、
「頼むから、下ろしてくれないか」
「この状態に何か問題でもあるのか?」
問い返すセフィロスは大いに不服そうだ。
クラウドは苦笑で肩を振るわせながら、
「男が男を抱いて運んでいるなんて、目立つだろう」
恥ずかしいなどと言っても、絶対にこのファティマには通用しない。
だからクラウドはあえて、こういう言い方を選ぶ。
そしてこの選択は的確であったようだ。
「目立つのか?」
「ああ、とてもよく目立つ」
「――わかった」
セフィロスは腰を屈めて、そっと下ろした。
まるで深窓の姫君に対する態度に、クラウドは大声をあげて笑いたくなった。
――オレは騎士だぞ…
騎士はファティマよりも強い。いや、セフィロスならば騎士以上の性能を持っているのだろうが、それでも騎士は騎士。
クラウドが騎士だということを。果たしてセフィロスは理解しているのだろうか。
――お前さっきマスターって呼んだだろう。
からかいたくなってしまう衝動を、クラウドは首を緩く振って耐えた。
その様子をセフィロスは察知して、
「どうした――」
本当に、主思いのファティマなこと。
きっとティファよりも。
「いや…なんでもない」
「さあ、行こう」
クラウドは先に大股で歩いていった。
セフィロスもそれに続く。

エアリスの用意してくれたカーゴベースは、かなり立派なものだ。
そこにクラウドの愛機、アルテマウェポンは静かにあった。
漆黒のボディを見上げ、セフィロスは翠の瞳を見開く。コンタクトグラスを外しているのだろう。瞳と虹彩との間が妖しく煌めく。
二足歩行型のアルテマはどちらかというとスリムだ。余計な装甲は一切無く、すっきりとシンプルな外見をしていた。
MHの素人ならば、アルテマの真の能力を見抜くことなど出来ない。
ただヘッドライナーならば、MHマイスターならば、アルテマの性能に脅威を感じるだろう。
クラウドはアルテマの装甲に手をかけて、軽く叩く。
漆黒の装甲は見た目よりも遙かに重い音がした。
「どうだ。これがお前の相棒になるアルテマウェポンだ」
どうだ、と言われてもセフィロスは声もでない。
一目見て、セフィロスにはわかったのだ。アルテマの性能の凄まじさを。
「これは…」
「――マイスターは誰だ」
「さあ、オレも知らない」
「知らない!?」
「クラウド。お前の愛機なのだろう?」
「ああ、そうだ」
それでも、
「知らないものは知らない」
「説明してくれ」
「アルテマは造られたんじゃない。発掘されたのさ」
コレルという星がある。そこでアルテマは発掘されたのだ。
鉱山事故で露わになった地層から出てきたMH。それがアルテマウェポンなのだ。
「コレルのMHマイスターにバレットというヤツがいる」
バレット・ウォーレス。マイスターとしては星団屈指の腕前を持つ。
ただしかなり気むずかしい気分屋であり、金で仕事は請け負わない。
「アルテマは発掘された後、バレットの元へ運び込まれた」
そして、騎士が乗りこなせるように改良されたのだが、十年以上誰も乗りこなせないままでいたのだ。
なぜならば、アルテマには意志があったから。

***


+ '08年01月07日(MON) ... いわゆるダブルパロその続きの1 +

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調子にのりました。
すみません。ボクがやりました。反省しています。

前回のその後というか、すぐの続きの時間軸です。
誤字脱字細かい設定など、全ておかしな点はスルーしてください。

***
生まれてこの方、これ程恥ずかしい思いをしたことはない。
きっとこれからも、ない筈――と、ここまで考えて、クラウドは考え直す。
――いや…
たぶん、
――このとびきり綺麗でおかしなファティマといる限りは、続くのかも。
諦観というよりも達観した気分のまま、クラウドは今自ら選んだ〜その実はおしかけに近いのだが〜ファティマに抱かれながら、お披露目の会場となっている大広間を移動中であった。

クラウドは騎士である。
通常の人よりも遙かに優れた能力を持ち、MHを自らの身体のように使いこなす、選ばれた戦士。
――それがこのザマはどうだ…
自らの状況に苦笑しつつ、クラウドは力を抜き、身を委ねた。
大柄ではないクラウドの身体は、逞しい腕によりほとんど傍目からは見えないだろう。
クラウドを軽々と抱き上げているファティマの名はセフィロス。
3Aという最上級の性能を持つ。また彼を製作したマイトも凄い。
5つの星団で1,2を争う天才、ガスト博士と宝条博士の共同開発なのである。
つまり現水準で最高の英知が結晶して生み出されたファティマ、それがセフィロスなのだ。
年齢設定にもよるが、小柄で針金のように細いのがファティマのスタンダードであるのに、セフィロスは違っていた。
自身こそが騎士のような長身と、広い肩幅、長い手足と。
何よりその美貌だ。ファティマは美形なものであるが、ここまでの美麗さは他のファティマにはない。
どれだけ美しかろうとも、どれだけ人以上の性能を備えていようとも、所詮ファティマは人形でしかなかった。
騎士にそして星団法に、人に従属すべき存在でしかなかったのだ。
それがセフィロスは別だ。彼は支配者であった。
彼の行動は彼が決める。彼の意志決定は誰にも邪魔出来ない。
「イエス・マスター」
とクラウドに忠誠を誓った瞬間、セフィロスはクラウドを抱きしめる。
その時耳が痛くなるような喚声によって、彼は初めて自分の周囲を認めたのだ。
興味津々で見守るギャラリーたち。今回のお披露目に招待された、各星団の有名ゲスト達ではあるが、セフィロスにとってはただのピーピングトムでしかない。
絡みつく視線も、剥き出しの好奇心も煩わしくてならない。
早くクラウドと二人きりになりたいのに。
第一、
――下素な視線でクラウドを見るとは、許さん。
やっと手に入れた、大切なマスターなのだ。
セフィロスの決断は迷い無く早い。
彼は自分よりも小柄なクラウドを横抱きにすると、そのまま肩に置いた手を滑らせて深く抱き込んで、マスターの整った顔をギャラリー達から隠してしまう。
セフィロスにはそういう意味の羞恥などない。
彼はクラウドの顔を隠しつつも、自身は毅然と顔を上げて、大広間の衆人の中央を真っ直ぐに進んでいった。
騎士とファティマが公私ともにパートナーとなるのは、珍しくはない。
己の娶ったファティマを公然と恋人として扱う騎士も多い。
だがその逆。ファティマから騎士を、こうして愛おしむのは、とても珍しいのだ。
ファティマのほとんどが女性型であることもあるが、やはりファティマとはどれだけよく出来ていても人形でしかないからだ。
こうして誰はばかることなく、マスターへの独占欲を露わにするなど、まずは出来ないこと。
セフィロスが二大天才マイトの作品だからなのか。
どう見ても、彼は人形には思えない。

***
ファティマセフィロス、忠犬への道。
という感じで話は進んでいきます。


+ '08年01月06日(SUN) ... ありがとうございます&拍手レス +

data/no.gif (kb)

おはようございます。びーこです。
忙しない年末年始の連載であったのにも関わらず、
ダブルパロへ多くの反応をいただきましてありがとうございます。

以前にも書きましたがFSSはファンが多いため、
やったらおしかりを受けるんじゃないかと危惧していたのですが、
この設定がお気に入りな方が多くいらっしゃったようで、
とても嬉しいです。

2日9時、12巻一気読みをされた方>
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
騎士クラウドが死んでしまったら、ファティマセフィロスは、復讐をきっちりとやり遂げた後に、
クラウドの後を追いかけると思います。
でもたぶん、アマテラスエアリス(!?)がライフストリームの力で、二人を復活させるのに一票。

2日20時、銀のファティマと金の騎士の方>
素敵なフレーズをありがとうございます。
これ、次に書く時に作中で使わせてもらっても良いですか?
きっとこれからもこのペアは、セフィロスがにじり寄り、クラウドが譲歩していって、互いの居場所を確固たるものにしていくのでしょう。

3日0時、楽しく拝見させていただきました、の方>
もろもろの絆の中でも、私が個人的に気掛かりなのは、
初エッチですね。
セフィロスはどうやってそこにもっていくのでしょうか?
ちなみにクラウドは女性経験はありますが、
男性経験はないです。

3日11時、完結しちゃいましたね、の方>
連載もSWもFSSも、私の中では同じくらいの比重を締めております。
ダブルパロのふたつは、連載の平行して進めていければなあ、と考えております。

3日11時、SWについてコメントをくださった方>
気に入っていただけて良かったです。
マスターがパダワンを見いだすお話は、Y子さんにもせっつかれているのですが、
しっくりくるのが思い浮かばないので、
じっくりと考えてみたいと思っています。

他返信不要の方も含めまして、皆様コメントをありがとうございました。
どれも大切にさせて頂きます。


Y子 せっつき係のY子です(笑)
B子さんのシリーズが増えるとせっつく数が増えます。
でもB子さんは一人なので順番があるのが切ないです。
次回作も期待しています。

では潜って作業してきま〜〜す
01/06(SUN)14:57:55  [180-575]


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*年月/日/用/鍵

 

+Simple + *Jinny +1.5 © s*m
Paint-Applet ©しぃちゃん