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+ '08年03月15日(SAT) ... 質問です +

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Y子より質問です。
春コミ(3月16日の東京の奴です)にY子は別ジャンルで参加します。
在庫は金銀しかないですが、欲しいって方はいらっしゃいますか?
もしご希望があるようでしたら取り置きしようかと思うのですが・・・。
14日夕方までにメールをくださったら、取り置き方法返信させていただきます。
イベントまでにこの記事が埋もれてしまうと困るので日付を15日にしておきます。
B子さんの更新が読みにくくなってしまうのですがごめんなさい。


+ '08年03月14日(FRI) ... ブッダという真理その17 +

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続きです。

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滅する――と聞いてセフィロスは大きくうねる螺旋の環が、引きちぎれて消えていくのを想像して身震いした。
セフィロスにずっと巣くっていた虚無が、種の滅亡という恐怖の前にさらさらと溶けてしまう。
虚無が去った後わき上がってきたのは――歓喜。
叩き付けられるように激しい歓喜が、セフィロスを包む。
――なんということだ!
この世界とはこんなにも広いのだ。
セフィロスが見聞きしているのは、ほんの一部分のみ。
人の世だけではない、様々な世界が層となって、現世が構築され ..


+ '08年03月13日(THU) ... ブッダという真理その17 +

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続きです。

***
「王子よ――」
「人は虫ではない」
「牛でも豚でもない」
「果実でもなければ花でもない」
「それでも同じように生きて死ぬ」
「それは、何故だと思う?」
「――…それは、生きているからだ」
「どれも皆、生き物だからだ」
セフィロスの答えをクラウドは是とも否とも言わない。
「オレは非天だ」
「オレには人のような寿命はない」
「だが死ぬ。病ではなくとも、大きな傷を受ければ死ぬのだ」
「天部もそうだ。奴等にも死はある」
――解るか?王子。
「天―― ..


+ '08年03月12日(WED) ... ブッダという真理その16 +

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続きです。

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人でしかないセフィロスの負担を考慮しつつ、翌日からクラウドは定期的にセフィロスの夢に通うことにした。
釈迦族の王子であるセフィロスは、確かに高い教養を持っていたが、所詮自国から一歩たりとも足を踏み出した経験のない中での、それだけのこと。
知識は持っていても机上の空論でしかなく、実体験は不足している。
セフィロスは当然のようにクラウドに階級(ジャーティ)を問うた。
セフィロスの常識では、人は階級と生まれ(ヴアルナ)によって、生きていく全てが決まる。
僧侶(バラ ..


+ '08年03月11日(TUE) ... ブッダという真理その15 +

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続きです。

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肩に置いた手に力がこもったのだろう。
クラウドが気を肩に逸らそうとしたのを、セフィロスは許さなかった。
「俺は足りぬと申すのだな」
いぶかしげに金色の眉が顰められる。
「俺はお前と話すのに、どこが足りぬのだ!」
「それは学べば足りるようになるのか」
――教えてくれ。
「何を学べば良いのだ」
「クラウド――俺は俺が足りぬものを、お前から学びたい」
「――王子…!?」
セフィロスのいきなりの言動に、クラウドはあからさまに怪訝な表情となった。
初めてク ..


+ '08年03月10日(MON) ... ブッダという真理その14 +

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金曜日からの続きです。

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ふと誰かが呼ぶ声がする――ような気がした。
セフィロスは目を開ける。
目はしっかりと開いたが、見渡せる空間にはまるで靄が掛かっているようだ。
はっきりとした形になるものは、何も見えない。
おまけに天と地と、つまり上下感覚が感じられないのだ。
今自分が立っている地面の感覚さえない。浮いているのか、それともどこかしっかりとした土地の上に立っているのか。
高い場所にいるのか。低い所にいるのか。
三半規管は狂っており、それすらも不明だ。
乳白色の靄 ..

びーこ 本日11時、叫び逃げの方>

仰るとおりです。貴女は正しい。
マゾってます。
明日はもっと(精神的に)マゾってます。
03/10(MON)16:12:47  [226-1971] [編集する] [削除する]


+ '08年03月07日(FRI) ... ブッダという真理その13 +

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続きです。

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父王の期待を一身に集めたセフィロスは、雨期と乾期それぞれ別に静養出来る二つの専用の離宮を与えられ、文武共に最高の教育を施される。
セフィロスは賢く美しく、そして武にも優れた立派な王子に成長。
16の歳に妻を娶った。
傍目から見れば、どこも欠けたるところがないように思えるセフィロスだが、その実彼には払っても払いきれない深い懊悩がある。
それは底知れぬ――虚無。
才能に秀で何物にも恵まれすぎてきたセフィロスは、自分で何かを成したいとか、何かが欲しいとか、そんな些 ..


+ '08年03月06日(THU) ... ブッダという真理その12 +

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続きです。

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宮殿からはいつも同じ光景が見える。
それは真夏であろうと溶けることのない雪をたたえた偉大なる山脈、ヒマヴァットだ。
気怠げに身体を起こすと、すぐ側にいる女が剥き出しの胸にそっともたれかかってきた。
さっきまで交わっていた女だ。
だが女の名は知らない。生まれも育ちも、その顔立ちでさえも、どうでもいいこと。
セフィロスが一夜の女に求めるモノは、ただの暇つぶしでしかない。
それ以上でもそれ以下でもなく、正妃をすでに娶り後継の子も成しているセフィロスにとっては、こ ..


+ '08年03月05日(WED) ... ブッダという真理その11 +

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続きです。

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「クラウド、仏陀として彼の者を必ず覚醒させなければならない」
「普遍の真理の為にも――」
何より、
「末法を迎えるであろう、この世界の為にも」
クラウドに言葉を尽くすルーファウスに、ザックスは嫌な感じがする。
――何か企んでるのか!?
普段のルーファウスは理由などいちいち解かない。
ただ命じるだけ。
己の命令に沿わないであろう者に対しては、そもそも命じることさえしないのだ。
それが今回は明らかにルーファウスの命令を聞かなさそうなクラウドに対して、ここ ..

Y子 漢字がむつかしいのです(笑)
ぐぐってます
03/05(WED)22:10:04  [223-1930] [編集する] [削除する]


+ '08年03月04日(TUE) ... ブッダという真理その10 +

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続きです。

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元よりクラウドとて、求める答えが簡単に手にはいるとは思っていなかった。
天部や非天には人と同じ意味での寿命はない。
死も老いもあるが、時間はいくらでもある。
それにクラウドは待つのは嫌いではない。
「――解った。待とう」
素っ気なく返答だけをすると、クラウドは玉座にいるルーファウスに背中を向ける。
要件は終わったのだ。兜率宮にもう用はない。
足下にいた鵞鳥たちが名残惜しそうに啼きながら、羽根を広げて見送る。
ザックスも何か一言、と行動に移すよりも先に、 ..


+ '08年03月03日(MON) ... ブッダという真理その9 +

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先週金曜日からの続きです。

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暫くの間、沈黙が続く。
ルーファウスとクラウドは真っ向から睨み合ったまま、どちらも退かない。
緊張を破ったのはザックスだった。
「もうイイじゃねえか、ルーファウス」
「余分なカッコつけんのは、いい加減ヤメろよな」
いかに対なる者とはいえ、大梵天に対して酷い物言いだ。
だがこれが相容れない対であるルーファウスとザックスの日常会話である。
それでもやはり粗野な無礼は不愉快なのか、ルーファウスはむっつりと押し黙ってしまう。
代わりに問答ではな ..


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