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+ '08年02月20日(WED) ... ブッダという真理 +

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こんにちは、びーこです。
なんとなくもやもやしているので、趣味丸出しのお話を書きました。
いわゆるひとつの
「心にうつりゆくよしなしごと」
というやつです。
いつもの通りお遊びですので、お付き合いしてくださるかただけ、お付き合いください。

*完全なる趣味とお遊びです。
*FFという世界からは遠いところにあります。
*宗教的な意義はありません。
*色々とねつ造創作しまくっています。
*不明な用語はググってみてください。
(でも私が適当に作った物もありますのでご注意を)
*タイトルは上記のものですが、心のタイトルは『仏像万歳』です。
*漢字変換が非常に難しいです。変換ミスはご容赦ください。

***
兜率天は神の住む世界である。
中央にそびえるのが須弥山。須弥山のいただきにあるのが兜率宮。
兜率宮からは神の世界、欲界色界無色界だけではなく、欲界から遙か下に位置する人間界までをも見通す事が出来た。
ここ兜率宮の主は大梵天と言う。闘神帝釈天とならび多くの天部を率いる神王の一人である。
この時大梵天はここ兜率宮に信頼に足りる二人を呼んでいた。


鮮やかな金の髪を高く頭上でまとめ上げ、繊細な意匠の天冠で飾っている。
そんな大梵天ルーファウスの足下には、四羽の鵞鳥が美しい羽根を畳んで、静に控えていた。
天部の頂に立つ神王大梵天は、理知を讃えるノーブルな姿をしている。
手首の腕釧がさらりとした音を奏でて、天衣の間を滑っていった。
青い瞳は伏せられており、いかにも悩ましげなため息を二度三度と吐いて見せている。
理由も聞かされずにルーファウスに呼びつけられた天部二人は、眼差しで会話を交わして、すぐに小柄な天部はついと顔を逸らす。
まるで「話はお前が聞くのが当然なのだ」とでも言うように。
残りの大柄な天部、大梵天と並ぶ神王帝釈天は、口を子供っぽくへの字にしたが、小柄な天部の態度に反抗する気はなさそうだ。
そもそも対である同じ神王たる大梵天と付き合いが長いのは帝釈天なのだし。
対である大梵天の悩みを一番早く深く理解するのも、帝釈天の仕事なのだし。
衣の上に実用的で簡素な甲をつけた神王帝釈天ザックスは、この場にいるのは気心の知れた天部であるということもあり、気安い口調でルーファウスに話しかける。
「なあ、俺らにナンか用?」
大梵天は英知を以て。
帝釈天は武を以て。
共にこの兜率天を治めるという役割を担っている筈の帝釈天の、この品のない態度に、ルーファウスはさっきよりも深く長いため息を吐いた。
「まったく――お前は救いようのない馬鹿者だな」
「あー!ひでぇっ」
筋骨逞しい身体を大きく逸らして、ザックスは不満を露わにする。
「お前がいきなり呼びつけてくるから、急いでやってきたんだぜ」
どこか幼いおしつけがましさに、ルーファウスの柳眉がつり上がっていく。
「私に呼ばれるまで、この事態に気が付かないとは…。お前はおめでたい男だ」
「おい。ルーファウス!」
その言葉聞き捨てならない。
「四方の護りは四天王を据えてある。十二神将もちゃんと配置してある――」
指で空を示し、
「日天、月天もちゃんとそこにいる」
いいか。
「武の護りはバッチリだ」
「俺は武神なんだよ。俺の仕事は立派に果たしているぜ」
確かに神王帝釈天ザックスの言葉は、ある意味正しい。
そしてある意味、正しくはない。
ルーファウスは端正な顔をこれみよがしに歪めてみせる。
――なぜこれが私の対なのだ。
仮にもザックスは神王なのだ。ただの武神ではないのだと、何度言い聞かせてもこの男には通じない。
神王には神王の責務があるのだ。
天界を人界をそして獄界を正しくあるべき方向へと導かねばならないのだと言うのに。

苦渋を露わにしたルーファウスが向けた視線の先に、二人の遣り取りをさも興味なさそうにしてたたずんでいる、小柄な天部の姿がある。
腕を組み、日天と月天が守護する空へと向けているその横顔は、自分は無関係なのだと雄弁に物語っていた。
その繊細な横顔に兜率天の空の色はよく映える。
彼はルーファウスやザックスと比べると、まるで違う出で立ちをしていた。
まずルーファウスやザックスが大人の男である貴人形であるのに比べ、彼はまだ少年にしか見えない。
少年が一番危うく一番美しいその一瞬が、彼なのだ。
もっとも天部は神である。外見と人でいう実年齢が合っているとは限らない。
実際に彼もそうだ。少女めいた神秘的な少年天部に見えるが、これでも彼は一族の王なのだ。
透き通る肌を惜しげもなくさらし、上半身には肩から薄く伸びている上帛のみ。
下半身は朱、緑青、群青で色彩された宝相華文の裳を身につけている。足下も裸足に簡素な板金剛を履いているだけで。
癖のある髪は結い上げてもおらず、無造作に短く切られてある。ルーファウスよりも明度の高い金色の髪は、天冠さえもないのだ。
ただ首から胸へと掛かっている胸飾と腕と手首にある臂釧と腕釧は、全て黄金で統一されていた。
ほっそりとした未発達な肢体といい、半分裸であり甲冑さえつけていない姿といい、誰が彼を天に徒をなしていた悪神だと想像出来ようや。
ただ大梵天ルーファウスと同じ色でありながら、彼よりも強烈な意志を持つ瞳だけが、彼が闘神であるのだと訴えていた。

この少女のような少年天部が、一族の戦士を引き連れ、四天王十二神将を退けて、兜率宮まで辿り着くこと三度。
数の上では圧倒的な差があったというのに、武神帝釈天と数千年に渡り激しい闘いを演じたのだ。
自他共に認める天部一の闘神。阿修羅族の長、阿修羅王クラウド。
それが彼の名である。

***
今回はここまで。
続きは近日中に。

追記:
帝釈天はセフィロスだろうと、私も思っていましたが、
今回彼はブッダとなる前の釈迦国の王子様になってもらいます。
ブッダ×阿修羅王←趣味丸出し。


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