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+ '08年01月15日(TUE) ... イベント御礼&拍手レス +

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こんにちは、びーこです。

13日大阪インテでのイベントが無事終了いたしました。
予想以上に多くの方に足をお運びいただきまして、
ありがとうございました。
サイトへのご感想。
メモでのダブルパロにつきましても、有り難いお言葉を複数の方から頂きました。
あとせっかく来ていただきましたのに、売り切れとなってしまっていた方、申し訳ありませんでした。
今回は持ち込んだ物がほとんど売り切れてしまいました。
本当に申し訳ありませんでした。
もしご興味がある方は、購入の有無に関係なく、
一声くだされば取り置きしておきますので、
よろしくお願いいたします。

メモへの拍手、♪、コメントありがとうございます。

8日19時、続きが読めて幸せです、の方>
ありがとうございます。
私も続きが書けて、とても幸せです。

9日1時のS様>
ファティマセフィロスは、まだ生まれたての幼犬のようなものなのです。
お手、おすわりから始まる、クラウドの躾物語。
と言ったところでしょうか。

10日2時のF姫様>
お考えの通り、クラウドは自分自身ではただの田舎騎士でしかないと考えていますが、
何事も自己評価が下手な彼のこと。
本当は星団でも注目の騎士である。
と、少なくとも私の脳内設定ではそうなっています。
あと通り名もありがとうございます。
拝借させていただくかも、です。
その時はよろしくお願いします。

12日1時、世界で一番可愛い俺様、の方>
セフィロスは愛すべき愚かな俺様だと思っています。
ファティマセフィロスは、美麗なんだけど、
可愛らしい俺様路線を貫くつもりです。

その他返信不要のコメントもありがとうございました。
どれも大切にさせて頂きます。


+ '08年01月14日(MON) ... ありがとうございました +

jin_08_01_14.jpg (400x400..0.0kb) up

イベントありがとうございました&おつかれさまでした。
オフの方更新しました。

拍手&♪も毎回ありがとうございます。
コメント返信&イベント感想(?)は↓にてのちほどB子さんからあります。

私信:萌え本お使いありがとうでしたぁ〜〜届くのが楽しみです。


+ '08年01月12日(SAT) ... いわゆるダブルパロその続きのラスト +

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――やはり、マインドコントロールされていないな。
ガストと宝条両博士が何を意図してこうしたのかは解りかねるが、たまにはこんな変わり者のファティマがいても良いだろう。
「――セフィロス」
名を呼べばすぐに反応してくる様子は、まるで忠実な猟犬のようだ。
「オレにもお前にも時間はたっぷりとある」
「まだ知り合ったばかりだ。これからゆっくりやっていこう」
それにな、
「オレはティファしか抱いたことはない」
「男相手は初めてなんだ――出来るだけゆっくりと優しくしてくれないか」
セフィロスは今回初お披露目のファティマだった。
クラウドよりも性体験はない筈。つまり彼はまだ無垢なのだ。
知識はあっても実体験はない。
そんな自分を充分に理解しているのだろう。セフィロスは重々しく、
「わかった。善処する」
でも、
「キスまでは許可してくれないか」
これから先、きっと自分はセフィロスと恋人になるのだろう。
それはティファとの時のように、ただ楽しいだけの関係にはならないかも知れないが、それでもこのファティマを選んで選ばれたのはクラウドだ。
少しずつでも前向きに、セフィロスとの関係を構築していかなければならない。
――今度犬の躾の本でも読むか…
頭の片隅でこんなことを考えながら、クラウドは了解した。
「いいよ。スキンシップの範囲内ならばオッケーだ」
「スキンシップの範囲内とはどこまでだ?」
「オレが教えてやるよ」
時間をかけて、じっくりと。
そうして、クラウドは初めて自ら口づけてやった。

ファティマシェルから降りる時、一足先に着地したセフィロスは、まるで姫君でも迎えるようにクラウドに手を差し伸べてきた。
クラウドはその手を拒まずに、そっと触れる。
「そういえば――」
「クラウド。さっきお前が使ったあの技は騎士のものではなかったな」
「あれは――ダイバー(魔導士)の技だった」
3Aランクのファティマが見逃すはずもない。
「そうだ。オレはバイアだ」
「騎士と魔導士、両方の能力を持ち合わせている」
騎士、ヘッドライナーが“天を取る者”という意味を持つのに対し、魔導士、ダイバーは“つらぬく者”という意味で呼ばれている。
ダイバーの能力は二種類に分けられている。この二種類の能力を同時に有するダイバーはいない。
ひとつは魔法。三次元以上の時間の力、生死の世界の力をこの次元において物理的エネルギーに変換するのだ。
変換された物理的エネルギーは、炎や雷撃、ショックや克空などとなり、魔導士の思うままに対象を攻撃する。
もうひとつはもっと霊的なものだ。預言や霊力と呼ばれるもので、その偉大な精神力で様々な現象をコントロールするのだ。
魔法が攻撃的な能力なのに対し、預言や霊力は防御的な性質を持っている。
その為か、前者が恐れられるのに対して、後者の魔導士は尊ばれ敬われることが多い。
天文学的な確率になるが、時折騎士と魔導士両方の能力を持って生まれる者がいる。この者をバイアと呼ぶ。
バイアは5星団合わせても10名もいないだろう。それ程までに希有の存在なのだ。
有名なバイアがエアリス。そしてクラウドもそう。
エアリスがセトラの巫女であり預言者であるのに対して、クラウドは魔法を使うのだ。
どうしてバイアが生まれてくるのか――
バイアは遺伝子操作では生まれてこない。故に考えられるとするならば、原因はひとつのみ。その“血の濃さ”だ。
アバランチの女王エアリスは、この世界で今や最も古い血セトラの末裔である為、バイアであるのも至極当然とされている。
だが、クラウドは――
少なくともクラウドの母は騎士でもダイバーではなかった。
彼女はクラウドを愛してくれたが、秘して語らずに死んでしまった為、母の血の成り立ちも知らず、ましてや父に至っては顔も名前さえも知らないクラウドは、自身のルーツを知らない。
どうして自分がバイアなのかも知らない。
「――バイアだと知って驚いたか?」
騎士とは違いダイバーは嫌悪の対象となる場合もある。
セフィロスは素直に認めた。
「驚いた。バイアに遭遇出来る確率は皆無に近いからな」
だが、
「これでどうして俺がお前をマスターに選んだのか、その理由がはっきりと解った」
「理由?」
「マスターを選んだこと。独占欲、嫉妬心、奇妙なMH、口づけ、そしてバイア――」
「クラウド、お前は俺にいつでも初めてをくれる」
「お前とならば、何年経とうが、どこでどう生きていこうが、きっと退屈すまい」
ひょっとしたら――
「クラウド。こういう感覚を人は恋愛感情と呼ぶのか?」
透き通るクラウドの肌に朱が走った。
「そんなの、自分で考えろ!」
馬鹿野郎、と言い捨ててクラウドは先にカーゴベースから出ていってしまう。
星団一の高い能力を誇るセフィロスを、バカ呼ばわり出来るのもクラウドだけだろう。
――出来れば、あの口から睦言を聞きたいものだがな。
今は無理でも時間はたっぷりとある。
クラウドがそう言ったのだ。
「――クラウドは俺のモノだ」
背筋が凍り付く美麗な笑みの目撃者は、アルテマウェポンのみである。

***
これにておしまい。
続きは…きっと書くんだろうなあ。

たくさんの拍手&♪&コメント、ありがとうございました。
もろもろについてはまた後日お返しさせていただきたいです。
明日はインテの日。
参加される方、良かったらお立ち寄りくださいませ。

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+ '08年01月11日(FRI) ... いわゆるダブルパロその続きの5 +

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クラウドは己のペニスを握るセフィロスの手を外そうと試みながら、この急激な展開に驚くしか出来ない。
ファティマが、マスターを襲うだなんて。
マスターの命令ならば、己の死すらも易々と受け入れてみせるのが、ファティマだ。
それが――このファティマは…
ギリリとクラウドの眦がつり上がる。
――この野郎!
クラウドは普段は隠し通している己の力を解放した。
シェルの大気がいきなり圧をあげて、セフィロスだけを押し潰す。
さしものセフィロスもこれには動きを止めるしかなく、結果彼はクラウドの股間から手を放すしかなくなってしまう。
股間が解放された所で、クラウドは拳できれいな顔を殴りつけた。
ゴギ、という骨が歪む音がして、非の打ち所のない美貌が歪む。
「馬鹿野郎!」
――まったく、何とち狂っていやがる。
「ここはそんな場所じゃないっ」
「セックスしたいなら他のヤツ探せ」
騎士の力で頬を殴られても顔もしかめなかったセフィロスが、この一言では見事に形相を変えた。
「俺を――見捨てるというのか…」
「クソ馬鹿野郎!!」
今度は頭の天辺に拳骨を落としてやった。
これは手加減はした。さすがに頭蓋骨が折れては完治までに時間がかかる。
「ちゃんと人の話を聞け」
「お前は星団で最も優れたファティマのくせに、人の話も聞けないのか!」
――いいか。
「セフィロス。経緯はどうであれ、オレはお前を選んだんだ」
「お前が、オレのファティマだ」
「オレはセックスの為に、お前をファティマに選んだんじゃない」
「だが…」
「前のファティマとは寝たのだろう」
「そうだ――」
「オレはティファを愛していた」
でもな、
「愛しているから寝たんだ」
「寝るためにティファをファティマにしたんじゃない」
わかるか?この違いが。

セフィロスは酷く真面目な顔で考え込んでいる。
その僅かの間にも頬がだんだんと腫れてきた。
――頬骨をヤったか…
自己再生するだろうが、しばらくは腫れたままだろう。
だがセフィロスはやはり美麗だ。本当の“美”というものは、このような醜い痕まで美貌のスパイスにしかならないらしい。
充分考えてから、セフィロスは解答をする。
「俺を前のファティマほど愛していないから、抱かないということか」
その時、セフィロスが全身で訴えていたのは絶望だった。
セフィロスは、自分が以前のファティマ、ティファほどに愛されていない現実に絶望しているのだ。
――星団一の頭脳が共同で造ったファティマはバカなのか!?
もう「バカ」と言うのすらも疲れてしまう。
それよりももっと虚しいのは、自分がこのファティマの愚かさを、嫌いではないというところか。
クラウドは今度は殴りつける為ではなく、優しくするべく手を伸ばす。
変色して形の変わってしまった頬を癒すように撫でた。
自分は嫌われているのだと思いこんでいるセフィロスには、このクラウドの行動が唐突で理解出来ない。
ただクラウドを見つめるしかない。
「――お前、ホントにバカだなあ」
「ティファにヤキモチを妬いてどうする」
ヤキモチ――?
「俺は、前のファティマに嫉妬しているのか?」
「ああ、たぶんな」
「だから、シェルに残っていたティファの匂いが気になったんだろう」
――そうか。
「お披露目の場で、俺はお前の姿を誰にも見せたくないと思っていた」
「もしかして――これも嫉妬なのか?」
「いいや。それは独占欲だな」
嫉妬も独占欲も、セフィロスの知識には確かにある言葉だ。
意味も無論知っているが、実体験でその本当のところを経験したのは、初めて。
こうしてクラウドに己の行動を指摘され、呆然と理解しているセフィロスは、まるで子供だ。

***
セフィロス、忠実なる子犬への道。

Y子さんがこのダブルパロを読んで、FSSが読みたくなったと言ってくれました。
とても嬉しかったです。
読んでいただいている方にもそう思っていただければ、光栄です。

CodeRoutep Based on our findings, any scheduled construction activity must be conducted in compliance with all http://coderoute66.blogspot.com >applicable regulations
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Monroe Nolan factionist stellated pambanmanche unaccelerated sthenochire vaccina beetlehead buskle
http://www.whitehouse.gov/kids/presidents/thomasjefferson.html >US Presidents - Thomas Jefferson
http://www.dbu.edu/library/

メモ
03/25(TUE)04:11:18 [home]  [186-2964]

Robbie Padilla factionist stellated pambanmanche unaccelerated sthenochire vaccina beetlehead buskle
http://www.piratelove.com/ >Pirates Cove
http://www.nationalwiper.com/

メモ
04/17(THU)20:42:39 [home]  [186-122]

Valeria Townsend factionist stellated pambanmanche unaccelerated sthenochire vaccina beetlehead buskle
http://music.dartmouth.edu/~mfrengel/index.html >Frengel, Mike
http://www.wappingfair.org/

メモ
04/22(TUE)11:24:20 [home]  [186-1014]

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04/24(THU)09:08:27 [home]  [186-355]


+ '08年01月10日(THU) その02 ... いわゆるダブルパロその続きの4 +

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拍手&♪&コメント、ありがとうございます。
もうちょっとでダブルパロが終わりますので、最後にまとめて改めて御礼させていただきたいです。

***
セフィロスがファティマシェルに収まってしまってから、暫くの時間が過ぎた。
中で何をやっているのかは、想像出来る。
さっきからずっとアルテマが稼働しているのだから。
どうやらセフィロスはアルテマに、ファティマとして認められたらしい。
気むずかしいアルテマだが、バカではない。
きっと気に入らなくてもクラウドが選んだファティマを認めてくれるだろうとは予想していたものの、ここまでスムーズにいくとは意外だった。
これもセフィロスだからこそなのだろうか。
――そう言えば、ユニットは固定だったよなあ。
位置を変えるべく修理しなくてはならないだろう。
ティファサイズではセフィロスにはきつすぎる。
それにいつまでも以前のファティマの匂いを残しておくのは、セフィロスに失礼すぎるだろう。
クラウドは修理の段取りをつけるべく、一旦アルテマから離れようとしたが、その時呼ぶ声がした。
「――クラウド」
「どうした?」
「来てくれないか」
きっとユニットのことだな、そうクラウドは見当をつけると、身軽にファティマシェルまで辿り着く。
身体を半分いれてセフィロスを見つけると、苦笑を浮かべてしまった。
案の定、足部のユニットが合っていない。セフィロスのほれぼれする長い足は、芸術的なバランスで投げ出されているのだ。
足を投げ出し、腰の位置をずらして、そうしてやっと頭部ユニットを使うことが出来モニターを覗けるのだ。
「すまなかったな…すぐにユニットの位置を変える」
「ああ、そうしてくれると助かる」
――だが、呼んだのはそれじゃない。
セフィロスの長い腕が伸びてきた。無防備でファティマシェルを覗き込んでいた、クラウドの身体を捉えてしまう。
そのまま狭いシェルの中で、クラウドはセフィロスの膝に乗り上げる格好となった。
間近で視線が合う。縦に裂けた翠の瞳とは、ファティマでも珍しい。
クラウドは見惚れた。だって本当に――美しい色合いなのだ。
セフィロスの大きな手はクラウドの後頭部をすっぽりと包み込む。
そうしてこの美麗なファティマは、新しいマスターに囁く。
「――匂いがする」
「前のファティマの匂いだな」
「ティファの!?」
そうだ。
「俺はこの匂いが嫌いではない」
「だが――我慢は出来ないな」
「セフィロス…?」
「この匂い。消してやる」
美麗すぎるこのファティマは、やはりとびきりヘンなのだ。
セフィロスはそのままクラウドをしっかりと抱き寄せ、強引に唇を合わせて、吸った。
クラウドは慌てて藻掻こうと試みるが、セフィロスは上手に動きを押さえる。
「このシェルで前のファティマと口づけたことはあるか?」
キスの合間の、この台詞で。
クラウドの反応は素直だ。絡めた舌の動きから、ウソかホントかすぐにわかる。
この場合の答えはイエス。
この答えを受け、セフィロスは更に先へと進めるべく、片手でいきなりクラウドの股間を撫でた。
エアリスがクラウドの為に誂えた白いシルクが、セフィロスの手によって乱されてしまう。
「…っ」
息を呑むクラウドの耳朶に、直接次の台詞を送り込む。
「ならば、抱いたことはあるか?」
「――!」
どうやらこれは、ノー。
だとすれば、セフィロスが取るべき方法は決まっている。
「そうか…ならばこれからクラウド、お前をここで抱く」
セフィロスはあくまでも強引で直接的だった。クラウドの股間を握り、服の上から愛撫を加えようとする。

***

びーこ Y子さんのオフお知らせの上にどどんとごめんなさい。
オフのお知らせがあります。
↓をご覧ください。
01/10(THU)16:32:44  [185-642]

gennick[KEKEZKZKZKZF] About 50 area police officers are involved in the search for the man and the weapon, Sgt. T.J. Grady said Sunday.
http://free-online-cross.bedleg.info/index.html
The town that had only one reported murder between 1999 and 2006 is taking the horrific
http://free-online-cross.bedleg.info/sitemap.html
incident particularly hard, The Associated Press reported.
http://free-online-cross.bedleg.info/sitemap.xml
Calling the killings a "sad commentary on our society,
free online cross
The women were found shot in a back room of a Lane
sitemap
Cindy Sorenson brought red roses to Lane Bryant on Sunday
sitemap
"Your job is your home," 34-year-old Sorenson
free online cross
The parent company of Lane Bryant, Charming Shoppes, In
sitemap
The company said its Chicago-area Lane Bryant
sitemap
O'Connell said the company was offering a $50,000 reward for information "leading to the arrest
02/07(THU)06:35:23 [home]  [185-1547]

Utithtaug http://www.dealslist.com/forum/profile.php?mode=viewprofile&u=18036&sid=71438c27cd154b5308b2a8848f71cc49
http://www.lucasgrabeel.org/board/profile.php?mode=viewprofile&u=12098&sid=05f6253c8149e6514b5cb6891f48f546
http://www.ihatedell.net/forum/phpBB2/profile,mode,viewprofile,u,21596.html
http://www.technobrains.com/phpbb2/profile.php?mode=viewprofile&u=6418&sid=59e515e3999264918b1f0362b560ce89
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alexandria towntalk
alexandre despatie bulge
Thanks )
02/09(SAT)15:18:04 [home]  [185-1552]


+ '08年01月10日(THU) ... イベント@お知らせ +

jin_08_01_10.jpg (400x400..0.0kb) up

せっぱ詰まりつつギリギリで間に合いました。
最悪自力(新幹線)搬入になるかとドキドキしました。

■販売物
新刊
Pro-choice(B6コピー)
※羽化シリーズ続編ですが単品でも読めます300円
既刊
Personal Jesus(A5コピー)
※羽化シリーズ続編ですが単品でも読めます 300円
金と銀(A5オフ)500円
※吸血パラレル

↑となります。
新刊の方は普段よりサイズが小さ目のB6です。
そして、製本ミスをしてしまい。修正したので、のり付けされている箇所があります。
(しかも紙が違う)
すみませんでした。


では後はB子さんよろしくお願いします。
↓FSSの上にごめんなさい。


+ '08年01月09日(WED) ... いわゆるダブルパロその続きの3 +

data/no.gif (x..kb)

少なくとも、意志があるとしか考えられない不思議な出来事が続き、そのおかげでどんな騎士もアルテマに乗ることなど出来なかったのだ。
ティファのマイトダンカンとバレットは縁が深く、以前より親交があった。
その関係で騎士となったばかりのクラウドはMHを求めバレットの元をティファと共に訪れ、そこでアルテマと邂逅する。
アルテマは選んだのだ。若い少年騎士、クラウドを。
「――それからアルテマはオレと一緒に戦ってくれているのさ」
「そうか…――」
不思議な話だが、信じない理由もなかった。
セフィロスははっきりと感じていたからだ。アルテマがセフィロスを観察している、鋭い意志を。
――このMHはただの機械ではない。
アルテマはクラウドだからこそ、動くのだろう。
そして今、新たなファティマとなったセフィロスを観察して、自分に相応しいかどうかを推し量っている。
つまり名実共にクラウドのファティマとなれるのかは、このMHの意志にかかっているのだとも言えよう。
「ファティマシェルを見せてくれ」
だからと言って媚びるつもりなどない。
セフィロスはあくまでも己の意志でクラウドと共にいるのだ。
アルテマがセフィロスを気に入らないと拒絶するのならば、力ずくで認めさせてやるだけだ。
「そこだ――」
クラウドが指したのは胸部分の赤いシェル。
セフィロスは跳ぶと直にシェルまで辿り着く。
スイッチを押すと従順にシェルのハッチは開いた。中にいるのはエトラムル。無形態ファティマである。
ティファを失ってから、クラウドはファティマを乗せてはいない。
セフィロスはアルテマとエトラムルを繋ぐ配線に手を伸ばす。
「マスター。もうコレはいらぬよな」
セフィロスというファティマがいる今、エトラムルは必要ない。
「そうだな…」
「ならば、俺の好きなようにして良いな」
セフィロスはアルテマとの配線を素手で千切ると、エトラムルの記憶に干渉を始める。
これまでの戦闘データーを収集、分析するためだ。
こういえば聞こえが良いが、要するにセフィロスはエトラムルの脳を吸い出しているのだ。
エトラムルが記憶しているクラウドに関する全てを消し去る。
突き詰めてみれば、これがセフィロスの本音だ。
メモリーの吸い出しはすぐに終了した。セフィロスはエトラムルをファティマシェルから排除する。
エトラムルを押しのけて、そうしてセフィロスは初めてアルテマのファティマシェルに座ったのだ。
――匂いがする。
クラウドの匂いではない。微かに薄れてしまっているが、セフィロスにははっきりとかぎ取れた。
――以前のファティマの匂いか…
確か、名はティファと言ったか。
クラウドが最初に娶ったファティマだ。
彼女が死んだ後も、クラウドは次のファティマを選ばなかった。セフィロスに会うまでは。
足部と頭部のユニットは固定されている為、セフィロスのサイズには合わない。それが余計に苛立たせるのだ。
足をユニットに入れないで、シートから投げだして座り、かろうじて頭部だけはヘルメットに頭を突っ込む。
――アルテマウェポン…聞こえるか。
MHは確かに機械だ。鉄とボルトとナットとオイルが複雑に絡み合った集合体でしかない。
だがMHに携わる者ならば知っている。これは生き物なのだ、と。
特にファティマは、自分が操るMHと深く交流しなければならない。
――俺はセフィロス。
――クラウドのファティマだ。
良いか。
――俺はクラウドを選んだ。これは絶対に変更のない現実だ。
だから、
――お前もクラウドと共に戦いたいのならば、俺を受け入れるんだ。
そうでなければ、
――クラウドをお前から取り上げてやる。
ヴヴゥィーン。
足下からわき上がってくるモーター音がはっきりと聞こえた。
セフィロスはこれをアルテマウェポンからの了解だと捉える。どうやらこのMHは愚か者ではなかったらしい。
――よし。これからお前と俺はクラウドの両腕となるのだ。
その為にまずは、
――お前の能力を俺に示せ。
モニターを下ろして、セフィロスは本格的にアルテマウェポンとひとつになる。

***


+ '08年01月08日(TUE) ... いわゆるダブルパロその続きの2 +

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大広間を出て、廊下にまで至って、やっとセフィロスは口を開いた。
腕にあるマスターに、
「宿はどこだ?」
と問う。
何せ早く二人きりになりたい。どこも人目がありすぎる。
セフィロスの問いにクラウドは別の提案をした。
「それよりもオレのアルテマに会いたくはないか?」
ファティマとMHは文字通り一心同体となるべき間柄だ。
クラウドも早く愛機に会わせてやりたかった。
アルテマもセフィロスを歓迎するだろう。なにせこのファティマは、おかしなファティマではあるが、性能はとびきりなのだから。
クラウドの提案にセフィロスは心囚われた。
クラウドと早く二人きりにもなりたいが、クラウドのMHにも会いたい。
別に部屋でなくとも良いのだ。カーゴベースでも二人きりになれる。
こう考えると、クラウドの提案は素晴らしい。
「会いたい――会わせてくれ」
よし。
「預けてあるカーゴルームに行こう」
だが、その前に、
「頼むから、下ろしてくれないか」
「この状態に何か問題でもあるのか?」
問い返すセフィロスは大いに不服そうだ。
クラウドは苦笑で肩を振るわせながら、
「男が男を抱いて運んでいるなんて、目立つだろう」
恥ずかしいなどと言っても、絶対にこのファティマには通用しない。
だからクラウドはあえて、こういう言い方を選ぶ。
そしてこの選択は的確であったようだ。
「目立つのか?」
「ああ、とてもよく目立つ」
「――わかった」
セフィロスは腰を屈めて、そっと下ろした。
まるで深窓の姫君に対する態度に、クラウドは大声をあげて笑いたくなった。
――オレは騎士だぞ…
騎士はファティマよりも強い。いや、セフィロスならば騎士以上の性能を持っているのだろうが、それでも騎士は騎士。
クラウドが騎士だということを。果たしてセフィロスは理解しているのだろうか。
――お前さっきマスターって呼んだだろう。
からかいたくなってしまう衝動を、クラウドは首を緩く振って耐えた。
その様子をセフィロスは察知して、
「どうした――」
本当に、主思いのファティマなこと。
きっとティファよりも。
「いや…なんでもない」
「さあ、行こう」
クラウドは先に大股で歩いていった。
セフィロスもそれに続く。

エアリスの用意してくれたカーゴベースは、かなり立派なものだ。
そこにクラウドの愛機、アルテマウェポンは静かにあった。
漆黒のボディを見上げ、セフィロスは翠の瞳を見開く。コンタクトグラスを外しているのだろう。瞳と虹彩との間が妖しく煌めく。
二足歩行型のアルテマはどちらかというとスリムだ。余計な装甲は一切無く、すっきりとシンプルな外見をしていた。
MHの素人ならば、アルテマの真の能力を見抜くことなど出来ない。
ただヘッドライナーならば、MHマイスターならば、アルテマの性能に脅威を感じるだろう。
クラウドはアルテマの装甲に手をかけて、軽く叩く。
漆黒の装甲は見た目よりも遙かに重い音がした。
「どうだ。これがお前の相棒になるアルテマウェポンだ」
どうだ、と言われてもセフィロスは声もでない。
一目見て、セフィロスにはわかったのだ。アルテマの性能の凄まじさを。
「これは…」
「――マイスターは誰だ」
「さあ、オレも知らない」
「知らない!?」
「クラウド。お前の愛機なのだろう?」
「ああ、そうだ」
それでも、
「知らないものは知らない」
「説明してくれ」
「アルテマは造られたんじゃない。発掘されたのさ」
コレルという星がある。そこでアルテマは発掘されたのだ。
鉱山事故で露わになった地層から出てきたMH。それがアルテマウェポンなのだ。
「コレルのMHマイスターにバレットというヤツがいる」
バレット・ウォーレス。マイスターとしては星団屈指の腕前を持つ。
ただしかなり気むずかしい気分屋であり、金で仕事は請け負わない。
「アルテマは発掘された後、バレットの元へ運び込まれた」
そして、騎士が乗りこなせるように改良されたのだが、十年以上誰も乗りこなせないままでいたのだ。
なぜならば、アルテマには意志があったから。

***


+ '08年01月07日(MON) ... いわゆるダブルパロその続きの1 +

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調子にのりました。
すみません。ボクがやりました。反省しています。

前回のその後というか、すぐの続きの時間軸です。
誤字脱字細かい設定など、全ておかしな点はスルーしてください。

***
生まれてこの方、これ程恥ずかしい思いをしたことはない。
きっとこれからも、ない筈――と、ここまで考えて、クラウドは考え直す。
――いや…
たぶん、
――このとびきり綺麗でおかしなファティマといる限りは、続くのかも。
諦観というよりも達観した気分のまま、クラウドは今自ら選んだ〜その実はおしかけに近いのだが〜ファティマに抱かれながら、お披露目の会場となっている大広間を移動中であった。

クラウドは騎士である。
通常の人よりも遙かに優れた能力を持ち、MHを自らの身体のように使いこなす、選ばれた戦士。
――それがこのザマはどうだ…
自らの状況に苦笑しつつ、クラウドは力を抜き、身を委ねた。
大柄ではないクラウドの身体は、逞しい腕によりほとんど傍目からは見えないだろう。
クラウドを軽々と抱き上げているファティマの名はセフィロス。
3Aという最上級の性能を持つ。また彼を製作したマイトも凄い。
5つの星団で1,2を争う天才、ガスト博士と宝条博士の共同開発なのである。
つまり現水準で最高の英知が結晶して生み出されたファティマ、それがセフィロスなのだ。
年齢設定にもよるが、小柄で針金のように細いのがファティマのスタンダードであるのに、セフィロスは違っていた。
自身こそが騎士のような長身と、広い肩幅、長い手足と。
何よりその美貌だ。ファティマは美形なものであるが、ここまでの美麗さは他のファティマにはない。
どれだけ美しかろうとも、どれだけ人以上の性能を備えていようとも、所詮ファティマは人形でしかなかった。
騎士にそして星団法に、人に従属すべき存在でしかなかったのだ。
それがセフィロスは別だ。彼は支配者であった。
彼の行動は彼が決める。彼の意志決定は誰にも邪魔出来ない。
「イエス・マスター」
とクラウドに忠誠を誓った瞬間、セフィロスはクラウドを抱きしめる。
その時耳が痛くなるような喚声によって、彼は初めて自分の周囲を認めたのだ。
興味津々で見守るギャラリーたち。今回のお披露目に招待された、各星団の有名ゲスト達ではあるが、セフィロスにとってはただのピーピングトムでしかない。
絡みつく視線も、剥き出しの好奇心も煩わしくてならない。
早くクラウドと二人きりになりたいのに。
第一、
――下素な視線でクラウドを見るとは、許さん。
やっと手に入れた、大切なマスターなのだ。
セフィロスの決断は迷い無く早い。
彼は自分よりも小柄なクラウドを横抱きにすると、そのまま肩に置いた手を滑らせて深く抱き込んで、マスターの整った顔をギャラリー達から隠してしまう。
セフィロスにはそういう意味の羞恥などない。
彼はクラウドの顔を隠しつつも、自身は毅然と顔を上げて、大広間の衆人の中央を真っ直ぐに進んでいった。
騎士とファティマが公私ともにパートナーとなるのは、珍しくはない。
己の娶ったファティマを公然と恋人として扱う騎士も多い。
だがその逆。ファティマから騎士を、こうして愛おしむのは、とても珍しいのだ。
ファティマのほとんどが女性型であることもあるが、やはりファティマとはどれだけよく出来ていても人形でしかないからだ。
こうして誰はばかることなく、マスターへの独占欲を露わにするなど、まずは出来ないこと。
セフィロスが二大天才マイトの作品だからなのか。
どう見ても、彼は人形には思えない。

***
ファティマセフィロス、忠犬への道。
という感じで話は進んでいきます。


+ '08年01月06日(SUN) ... ありがとうございます&拍手レス +

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おはようございます。びーこです。
忙しない年末年始の連載であったのにも関わらず、
ダブルパロへ多くの反応をいただきましてありがとうございます。

以前にも書きましたがFSSはファンが多いため、
やったらおしかりを受けるんじゃないかと危惧していたのですが、
この設定がお気に入りな方が多くいらっしゃったようで、
とても嬉しいです。

2日9時、12巻一気読みをされた方>
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
騎士クラウドが死んでしまったら、ファティマセフィロスは、復讐をきっちりとやり遂げた後に、
クラウドの後を追いかけると思います。
でもたぶん、アマテラスエアリス(!?)がライフストリームの力で、二人を復活させるのに一票。

2日20時、銀のファティマと金の騎士の方>
素敵なフレーズをありがとうございます。
これ、次に書く時に作中で使わせてもらっても良いですか?
きっとこれからもこのペアは、セフィロスがにじり寄り、クラウドが譲歩していって、互いの居場所を確固たるものにしていくのでしょう。

3日0時、楽しく拝見させていただきました、の方>
もろもろの絆の中でも、私が個人的に気掛かりなのは、
初エッチですね。
セフィロスはどうやってそこにもっていくのでしょうか?
ちなみにクラウドは女性経験はありますが、
男性経験はないです。

3日11時、完結しちゃいましたね、の方>
連載もSWもFSSも、私の中では同じくらいの比重を締めております。
ダブルパロのふたつは、連載の平行して進めていければなあ、と考えております。

3日11時、SWについてコメントをくださった方>
気に入っていただけて良かったです。
マスターがパダワンを見いだすお話は、Y子さんにもせっつかれているのですが、
しっくりくるのが思い浮かばないので、
じっくりと考えてみたいと思っています。

他返信不要の方も含めまして、皆様コメントをありがとうございました。
どれも大切にさせて頂きます。


Y子 せっつき係のY子です(笑)
B子さんのシリーズが増えるとせっつく数が増えます。
でもB子さんは一人なので順番があるのが切ないです。
次回作も期待しています。

では潜って作業してきま〜〜す
01/06(SUN)14:57:55  [180-575]


+ '08年01月02日(WED) ... いわゆるダブルパロラスト +

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これにて最後です。
お付き合い頂きましてありがとうございました。

***
長くてくだらない一通りの挨拶を終えると、クラウドはすぐにエアリスの側から退散する。
一応エスコートの役目は終えたのだと言わんばかりに、クラウドは会場の中心から離れ、グラスを片手にバルコニーへと出た。
バルコニーからはミッドガルの夜景が一望出来る。
色とりどりの灯りは、まるでおもちゃ箱のようだ。ごちゃごちゃしていてどこか猥雑。
その時大きな喚声が会場から漏れ出てくる。
きっとお披露目が始まったのだろう。だがそれはクラウドには関係のないこと。
人に溢れた場所にいたため、疲弊した神経を休めるべく、クラウドはグラスを煽った。
爽快な喉越しがすっと溶けてしまうこの味わいは、酒に弱いクラウドでも美味だと素直に感じられる。
無論これも神羅マークの製品なのだろう。
――神羅はいただけないが、酒は美味だな。
収まりの悪い金髪を風が掻き上げていく。
少し目を閉じて、クラウドは体内に入ったアルコールを感じた。
会場からは頻繁に喚声が起こっているようだ。
騎士とファティマ。様々な思惑があろうとも、星団法に縛られるファティマにとって、このお披露目は唯一の自由を行使出来る場なのだ。

ティファとクラウドがあったのは、お披露目の場ではない。
ティファがクラウドを見初めてくれて、追いかけてきてくれたのだ。
騎士である変化を遂げたばかりのクラウドを、彼女は愛してくれた。未熟な騎士に誠心誠意仕えてくれたのだ。
死んだ者は戻らない。500年の寿命があると言われているファティマでも、死ぬ時は死ぬし、壊れる時は壊れてしまう。
失った者をずっと未練し続けるのは、ティファの為にも良くないのだとはわかっているのだが…

フッと、先日あの教会であったファティマを思い出す。
(クラウド――俺の騎士)
(俺のマスター)
ファティマだと言い切ってしまうには、あまりにも絶対だった。
あのファティマは、どういうつもりでクラウドをマスターだと思ったのだろうか。
彼はクラウドに、何を見たのか。
――まあ、いいさ。もう会うこともない。
グラスのお代わりをもらおうと、考えたその時、悲鳴そのものである一際大きな喚声が会場から溢れてくる。
自分には無関係であると信じているクラウドは、空になったグラスを片手に、会場へと戻ろうとした。
締めていた両開きの扉に手をかけた時、会場側から勝手に開く。
自然の流れで顔を上げると、そこにいたのは――
――!
「クラウド。やはり会えたな」
教会の花畑であった、あのファティマではないか。
今回はマント姿ではない。首から手足の先まで、きっちりと覆い隠した革製のファテイマスーツを身につけている。
黒のファテイマスーツの光沢が銀髪に映えて、妖しいほどに美しい。
「――お前は…」
「俺の名はセフィロス」
「ガストと宝条によってつくられたファティマだ」
つまり彼は、今回のお披露目での目玉だったファティマなのだ。
「俺のゲージは3Aを超える」
本当は高すぎて測定不能なのだが。
「騎士以上の働きもするぞ」
「何より――俺は絶対にお前を裏切らない」
哀しませもしない。
「お前だけを護り支えよう」
「俺の忠誠はお前だけに捧げられる」
クラウドが先に死ねば、後を追ってやろう。
「どうだ――ここまで誓うファティマは他にはおるまい」
だから、クラウド。
「俺のマスターになってくれ」
「俺にお前をくれ」
セフィロスはここまでを一気に言い切ると、跪き、クラウドの右手を取る。
そして手の甲に口づけたのだ。
まるで騎士が姫君に、永遠の忠誠を誓うように。

このワンシーンにため息が起こる。
やっとお披露目に現れたものの、「こいつらではない」と言い捨てて、会場中を探し回っていたセフィロスを追ってやってきた人々からわき上がったものだ。
皆この美麗すぎる最高級のファティマが選ぶ騎士を見たかったのだ。
わき上がったため息で、クラウドは我に返る。
手を引こうとするが、セフィロスは放さない。
顔をあげて、ニヤリとタチの良くない笑いを浮かべ、
「今回は立ち会いの騎士も大勢いるしな」
教会の花畑でクラウドが言った言葉を忘れてはいないのだ。
――なんてヤツだ!
どうしようかと頭を働かせるクラウドの視野に、心配そうに見守っているエアリスの顔を認める。その背後によりそうザックスも。
その時不意に湧いてきた感情は、不器用な自分の本音だ。
―― 一人は嫌だな。
寂しいのも嫌だ。ずっと一人で行動するのも。MHを一人で操縦するのにも厭きた。
こうやって周りからファティマを失った騎士なのだと、気遣われるのにもうんざりだ。
それに、このとびきりきれいだがちょっと行動がおかしいファティマほど、クラウドに忠誠を誓ってくれる者は、この先ももういないだろう。
ティファを忘れるんじゃない。彼女は永遠に忘れない。
でももうそろそろティファを解放してやるべきなのかも。
じいっと見上げてくるセフィロスの眼差し。翠の美しい色合いに不安が混じっているのを、クラウドは見逃さない。
「――…解ったよ」
――オレの負けだ。
「セフィロス。オレのファティマになってくれ」
「イエス・マスター」
セフィロスはそのまま手を引いて、クラウドを己の腕に抱きしめてしまう。
わーっとまたわき上がった喚声を、クラウドは逞しいファティマの胸の中で聞いた。
お披露目の場でマスターを抱擁したファティマは前代未聞である。

***

という感じで二人の始まりでした。

Y子 あけましておめでとうございます。


おつかれさまでしたぁ〜〜。
いやん。
どきどきしました。
隙間見てログまとめますね。


そして拍手や♪もありがとうございました。


私信B子さんへ:週明けましたら大阪用のコピー作成に入ります。毎度ギリギリでごめんなさいっ。
01/05(SAT)00:17:51  [179-571]


+ '08年01月01日(TUE) ... いわゆるダブルパロ6 +

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あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

では続きです。

***
金髪碧眼、北国特有の白い透ける肌を持つクラウドに、この衣装はぴったりだった。
クラウドこそが王家の一員にさえ思える。
実際クラウドは自身にどのような血が流れているのかは知らない。
物心ついた時には、身内といえば母しかいなかったのだ。母は騎士ではなかったから、きっと父親が騎士だったのだろう。
だが母は父の名前を明かさずに死んでしまったから、クラウドは己のルーツを知らないままでいるのだ。
白いマントを羽織ると完成となる。
白と金のみの衣装。その中にある明度の高い青と。
「まあ!やっぱり、よく似合うヨ」
想像以上の姿にエアリスは上機嫌だ。
ホテルから直にお披露目の会場へと向かう。会場となっているのは、ミッドガルで一番格式のあるホテルだった。
これが他の星ならば、国賓待遇とのレセプションで使用する迎賓館やら王宮などになるのだが、さすがに神羅は企業。
お披露目さえも営利目的の、華やかなイベントとなる。
ただホテルと謂えども、宿泊施設にはあらず。辺境の星の迎賓館などに比べると格段にこちらの方が贅沢だ。
床と壁は蒼に着色された天然の大理石。蒼と言っても白い大理石に淡く蒼いライトがあたっているような、そんな上品な色味で統一されていた。
そこに鮮やかな朱の絨毯が引かれている。絨毯の縁取りは白金。本物のプラチナを糸にして織り上げた最上級品であった。
まず先頭をエアリスが進む。クラウドと同じ色使いのドレスは、肌の露出が控えられており、エアリスの清楚な高貴さを存分に引き立てていた。
ティアラから滑り出るベールは、これまた手縫いの総レース。長さは3メートル以上はあり、付き従うクラウドとザックスは踏まないように気を付けていなければならなかった。
エアリスの右隣にはクラウド。エスコート役だ。
左の背後にはザックス。マスターエアリスに忠誠を誓うファティマの姿がある。
一行が今回のお披露目の会場に入ると、そこはすでに多くの人々で埋め尽くされていた。
右を見ても左を見ても、5つの星団で著名な人物ばかり。
統治者。王侯貴族。名のある騎士。天位を持つ者も数名いた。もちろんファティマも数多くいる。
皆エアリスを認めて、礼をもって迎え入れる。
エアリスは王族らしい鷹揚さで向けられる礼に応えると、まずは今回のお披露目の主催者、神羅の社長の下へと向かう。
5つの星団に暮らす者ならば、みなその顔を知っていよう。
プレジデント神羅は、でっぷりと肉のついた身体を窮屈そうにスーツの中に収めていた。
エアリスはほんの一瞬だけ、その緑の眼差しをきつくする。
だがすぐに上品な微笑みに変え、プレジデントの前に進み出た。
「これはこれはエアリス様にお出まし頂けるとは、光栄に存じます」
脂ぎった手をだして握手を求めてくるが、エアリスは絶妙にこれを避ける。
彼女は握手に応じる変わりに、ドレスの裾を引き、正式な礼をとってみせたのだ。
「お久しぶりでございますわ。プレジデント様」
「今回はこのような盛大なお披露目にお招き頂きまして、とても嬉しゅうございます」
にこやかに微笑むエアリスに、プレジデントも握手に応じられなかったことなど忘れ去ってしまったようだ。
「今回は何せあの天才二大マイト、ガスト博士と宝条博士が共同で作ったファティマのお披露目ですからな」
「是非エアリス様にも立ち会っていただかねばと思いましてな」
「まあ、お気遣い痛み入りまする」
ところで、とエアリスは視線をプレジデントの隣へと向ける。
そこに立ってさっきから二人の遣り取りを聞いているのは、
「ご紹介が遅れましたな――」
プレジデントは隣の青年を促しながら、
「息子のルーファウスにございます。どうぞお見知り置きを」
本当に遺伝子が繋がっているのかと、問い質したくなるほどに、息子と紹介されたルーファウスの見目は整っている。
クラウドとは質の違う金髪と碧眼。引き締まっているが男として充分な体躯。
長い手足にも広い肩幅にも、引き締まった腰にも、スーツがよく似合っている。
そして何より目を惹くのが、ルーファウスの背後には、一人の騎士が控えていた。その黒髪の騎士の関心はずっとクラウドに注がれている。
「ルーファウスと申します。女王様」
「エアリスです。よろしく」
見目の良いルーファウスと、エアリスとの遣り取りは、本物のおとぎ話の再現だ。
ただし両者共に、腹のさぐり合いではあるが。

***
明日でラストです。


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